伊勢崎佐波医師会 会長ごあいさつ

一方、今後ますます、圏域内での病院の機能分化が進んで行くと思われますが、元来、当院は医師会立の病院であり、病院間の連携の拠点となりうる性格を持っています。 更に、平成29年度から伊勢崎市および玉村町の在宅医療連携拠点事業として、『在宅医療介護連携センター いせさき・たまむら』を医師会として受託致しました。 これらの特徴を生かして、地域の医療・介護のハブ(連携拠点)機能を充実させてまいりたいと思います。
「ほぼ在宅、時々入院」は地域包括ケアと入院医療との関係性をわかりやすく表現しています。 車の両輪としての地域包括ケアと入院医療とが機能し合い、切れ目なくヘルスケアを補完し合う将来図は、これからの少子高齢化の日本を考えると、とても重要です。 つまり、“地域医療構想は地域包括ケアシステムを下支えする入院医療供給体制”とも言えます。 その意味では当院の存在と機能は既に“地域包括ケアシステムを下支えする入院医療供給体制”を備えていると言っても過言ではないと思っています。
そして、これらのニーズに更に応えていくための病床のあり方も、再検討を求められていますが、加えて、病院を始めとした医療機関の経営は、 社会保障費の増大を抑えなければならない政府の方針と人材確保が困難な社会情勢が相まって、ますます厳しいものとなっております。 職員と医師会員とで創意工夫を重ねながら、この病院が、付属する成人病検診センターならびに伊勢崎敬愛看護学院ともども、いつまでも、地域の皆様の健康を守るために、お役に立てるよう、注力してまいる所存です。 どうぞ、皆様方のご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。